2020年03月17日

〈part2〉国際的ロボット大会に出場するメンバーに取材させていただきました!

FIRST LEGO LEAGUE, FIRST LEGO LEAGUE Jrという大会をみなさんご存じでしょうか?

セグウェイの開発者が設立したFirst社と、ブロックでお馴染みのLEGO社が設立した学生向けの国際的ロボット競技会です。

今回は、2月に東京工業大学にて行われた日本大会で入賞し、世界大会への切符を手に入れた2チーム、TSKY神龍に取材をさせていただきました。

part2としてFIRST LEGO LEAGUE Jrに出場する神龍について紹介させていただきます。

 

 

―FIRST LEGO LEAGUE Jr―

国際的LEGO競技会。6歳~8歳(小1~小3)が出場できます。

楽しくSTEM教育を学んでもらうことを目的に作られました。

STEM教育は、Science(科学)Technology(技術)Engineering(工学)Mathematics(数学)の略で、

2020年4月からはこのSTEM教育強化のため小学校でもプログラミングの授業が始まります!

 

そんな中年々チーム数も増え注目されているのがこのFIRST LEGO LEAGUE Jr.

現在世界41か国11,500チーム68,000人もの子どもたちが参加しているそうです。(2020.3.17現在)

チームは2~6名で構成され、テーマに基づき調べたことや発見したことをLEGOのモデルポスターを使って発表します。

FIRST LEGO LEAGUE Jrに勝敗はなく、全てのチームに活動に対する賞が贈られます。

毎年8月にチャレンジの詳細発表、12月に地方大会が行われ、東日本、西日本、九州の各大会で選ばれた上位チームが日本大会に出場できます。

今年度の日本大会は、2020年2月16日(日)に東京工業大学大岡山キャンパスにて行われました。

写真左から、永田 湊都くん、西野 莉沙さん、鈴木 一聡くん、横井 理衣さん、永田 銀慈くん、小林 桃衣さん

 

今回は日本大会で選出され、ギリシャで行われる世界大会への切符を手に入れたチーム、神龍に取材をさせていただきました。(世界大会は残念ながら中止となりました)

神龍は現在6名で活動しています。昨年度の日本大会でも入賞し、2019年4月にはカリフォルニアで行われた世界大会日本代表として出場しました。

今年度のテーマは“Boomtown Build”(新興都市建設).

神龍は、街づくりの問題点として「車いすやベビーカーの方がエスカレーターに乗れないこと」に注目し、それを解決するアイデアをLEGOで表現しました。

こちらの「マジカルカーペットZ」車いすのレゴフィギュアを乗せて垂直方向に動くと、その後横方向に動くベルトコンベアに繋がれ快適に上下・左右の移動ができます。メンバーで街づくりの課題を見つけ、エスカレーターを製造するメーカーの方に話を聞いて勉強し、解決策としてアイデアを出し合い製作したそうです。

神龍は、タブレットを操作しモデルを動かして見せてくれました。TSKYに所属する先輩に教えてもらいながら、自分たちでプログラミングをしたそうです。すごい…!!仕組みや構造について、みんな一生懸命に説明してくれました。

こちらはチーム紹介のパネル。大会では、このパネルとLEGOモデルを使ってプレゼンテーションをします。昨年世界大会に出場した際は、英語でパネルを作り直し、プレゼンテーションも全て英語で覚えて発表しました。大勢の前での発表、「少し緊張した」とのことでしたが、世界中から来た人の前でプレゼンテーションをするなんて、大人でもなかなかできることではありません。本当に素晴らしい経験ですよね!!

先ほどのLEGOモデルの中心にあるのは、名古屋駅前にあるモード学園スパイラルタワーです。この建物で使われている「制震構造」「トラス構造」を、LEGOブロックで再現しました。

建築学科のある大学に行ったり、建築士の方に話を伺ったり講演会に参加して勉強したそうです。

TSKYと神龍を支えるメンターの横井大介さんに、今後の展望を伺いました。

「FIRST LEGO LEAGUEは普段学校では学ぶことができない事をたくさん学び、経験することができます。

世界では競技の枠を超えて社会で活躍しているチームがたくさんありますが、残念ながら日本ではまだそういったチームがありません。

私たちは様々な民族、文化に触れることで広い視野に立って物事を見つめ、考える力を養い、日本初の社会に変革をあたえるチャレンジメーカーとして活躍するチームとなります。

私たちが日本代表として世界大会に出場し、「世界No.1」に輝くことで今後何かにチャレンジする人々に勇気を与えたいです。」とお話してくださいました。

 

TSKYと神龍の2チームの取材をさせていただき、小中学生でロボットを作り、プログラミングをすることへの驚きはもちろん、世の中の問題を見つけ、それを解決するために自分たちの足で様々な専門機関に赴き勉強する、その課題に対する真剣さに驚きました。

小学校や中学校ではなかなかできないような経験をしていて、この活動で学んだことをどんなふうに将来に活かしていくのか、とても楽しみです。

 

尚、各世界大会は、今年コロナウイルス流行のため中止となりました。みんな楽しみに一生懸命準備をしてきただけにとても残念ですが、

また来年度の世界大会に向けて頑張ってください!

 

FIRST LEGO LEAGUE に出場するTSKYに取材をさせていただいた〈part1〉はこちら

TSKY、神龍の活動についてはFacebookInstagramも是非ご覧ください。

 

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参考:NPO法人青少年科学技術振興会 https://firstjapan.jp/

FIRST LEGO LEAGUE http://www.firstlegoleague.org/

 

 

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